ありがとうございました！

　今から４年前の６月から、このコラムを担当させていただきましたが、田村の担当は今回が最後です。

　私は７月末をもちまして「紋別ひまわり基金法律事務所」の所長を任期満了で退任することとなりました。６月には札幌から新しい弁護士が来ることとなっています。

　紋別を離れるのはとても寂しいです。紋別の方はとても優しくて、紋別のことが右も左もわからなかった私に温かく接してくださいました。紋別に来る前は、果たして自分のことを受け入れてもらえるだろうか･･･とすごく不安に思っていたのですが、いろいろな会に呼んでいただいたり、酒好きの私をお酒の場に誘っていただいたり、運動仲間に入れていただいたりと、弁護士というよりも、一人の人間として受け入れていただいたような気がしています。本当に感謝しています。ありがとうございました。

　また、このコラムを大勢の方に関心を持って読んでいただいたことも嬉しかったです。普段なじみの少ない法律や弁護士の仕事のことを少しでも身近に感じてもらえればと思い、みなさんにお手紙を書くような気持ちで毎回原稿を書いていました。

「先生、読んでいるよ」という声、すごく励みになりました。「写真変えたら？」の声、届いていましたが初志貫徹しました。あらためて見ても表情が硬い･･･。

　弁護士が多くいる地域から離れて仕事をしたこの四年間は、何物にも代えがたい経験と財産になりました。いくら人口が減ろうと、都会からの距離が離れていようと、法的な救いを受ける権利はみんな平等でなければならない、そんな気持ちで仕事をしてきました。

　所長は交代しますが事務所はなくなりません。私のことは忘れても、法律事務所があることは忘れないでください！

　鼻風邪かもしれないけど念のため病院に行ってみようかな、そんな気持ちでこれからも弁護士を使ってくださいね。きっと損はしませんから。

　ちなみに、私は７月いっぱい今の事務所で仕事をします。町で私のことを見かけても「お前まだいるのか」と寂しいことは言わず、気軽に声をかけてくださいね。

　紋別で仕事が出来て本当に幸せでした。最後になりますが、紋別のみなさんのご健康と幸せを心より祈っています。

さようなら！

弁護士　田村秀樹
ホワイトペッパー第275号（2018/5/25発行）掲載